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簿記2級無料講座 荷為替手形

特殊商品売買の中に為替手形が混ざって出題されるという事があります。そのような時に荷為替手形というものが出てきますので、これも重要な論点としてぜひ確認をしていただければと思います。では、この荷為替手形。どのようなものなのか。レジュメを使いながら確認をしていきましょう。それでは荷為替手形、中身を確認していきたいと思います。取引の内容を、簡単に図で説明をしていくと、まず売主が運送会社に商品を「発送して」とお願いをします。そうして、運送会社から証券をもらいましたと。これは商品引換券、貨物代表証券と言われるものでした。覚えているでしょうか。売主は遠方にいる買主に商品を送ろうと思った時に、運送会社に「この商品お願いね」と商品を託して、その引換えに証券、貨物代表証券を受取っていくと、この貨物代表証券を買主に渡したとなれば、買主では未着品売買という事で未着品計上がされていったよというのを過去に見てきたと思います。

今回はそうではなく、売主は何とかして早く代金が欲しいと。商品を送って、その後証券を買主に送ってから代金をもらうとなるとかなり入金が遅くなってくる。それではちょっと資金繰りが大変だという事で、こんな事をします。売主は買主に「銀行に代金の支払いをしてね」とお願いをします。で、お願いをされた買主は「はい、分かりました」と。「銀行に払ったらいいんだね」っていう事で承諾をしたならば、売主は銀行に先ほど受取った貨物代表証券と、あるものを持っていきます。これが為替手形です。そして銀行からお金をもらうと。これ一体何をやっているのかと言うと、為替手形を振り出して、買主に「代金払ってね」とお願いをしたわけですよね。そこで売主は銀行に「お金を払ってね」という手形を作って、その手形を銀行に持っていって割引きという事をします。ただ、いきなり「割引いてくれ」って言っても銀行も困りますので、この貨物代表証券を担保として、一緒にセットで渡す事で代金をもらう。そして手形の割引を行った後、銀行は証券を買主に渡し、そして代金を受取ると。そして、証券を受取った買主は運送会社に証券を渡し、引換えに商品を受取る。このような流れになっていきます。もう1度流れを確認しておきましょう。まず売主が商品を渡します。貨物代表証券をもらいます。この後、この貨物代表証券を担保として買主に「手形代金払ってね」とお願いをします。そしてその手形をもとに銀行で割引く、を同じタイミングで行なう。で、銀行はお金を渡し、そしてこの後、貨物代表証券だけを買主に渡して、買主から手形代金の決済という事でお金をもらう。これは期日が来たらもらえるという事ですけども。そして最終、貨物代表証券と引換えに買主が商品を受け取る事が出来る。このような一連の流れが荷為替手形になっていきます。通常の為替手形と違うのは、貨物代表証券が担保としてくっ付いているというところです。

では例題を使って取引問題を確認していきましょう。大阪商店は東京商店へ商品400,000円を船便で発送し、その際取引銀行で額面340,000円の荷為替を取組み、割引料5,000円を差引かれ、手取金は当座預金としたと。今回大阪商店と東京商店でやり取りをしていると。で、大阪商店が売主、東京商店が買主という事になってきます。ではまず大阪商店から見ていきますが、大阪商店では400,000円の商品を売上げましたと。なので貸方、売上400,000。この400,000円のうち340,000円、荷為替を取組んだと。残り60,000円に関しては後日代金を受取る、という事で売掛金になっていきます。注目すべきはここですね。荷為替を取組んでいるっていう事はこれは後日手形代金をもらえる権利となっていきますので、借方はここは受取手形になっていきます。ただ、すぐこの受取手形340,000円を銀行で割引いています。この受取手形はすぐ無くなります。貸方、受取手形340,000円。そして5,000円の割引料が差引かれて335,000円が当座預金に振込まれたと。よって借方、当座預金335,000円、5,000円は手形売却損となります。

この大きく2つに分けた仕訳が1つの仕訳となっていくわけです。荷為替手形を取組んだ時には、大きく売上の計上、そして手形の割引きというものが同時に行なわれていくという事で2つに分けて考えていきましたが、最終的にはこの受取手形が相殺された3行の仕訳が解答として要求されていきます。なのでまとめると、こうなります。よろしいでしょうか。このようにして荷為替手形というのが処理されていきます。

参考にですが、大体ですね、この荷為替の取組額というのは売上高に対しておおむね80%、8割と言われています。なので400,000円×80%、320,000円。今回340,000円なんで大体8割という事ですよね。これも検定試験によって金額は必ず8割と言うわけではありません。ただ慣習として、8割程度というのがありますので、それも参考程度に押さえておいてください。

では続いて買主である東京商店。こちらの仕訳を見ておきましょう。東京商店では貨物代表証券を受取り、代金は後日支払うよ、となっていました。貨物代表証券を受取ったならば、覚えてるでしょうか。そうですね、未着品勘定が使われています。なので借方、未着品400,000、貸方、買掛金60,000。そして荷為替を取組んだ340,000円は支払手形となります。東京商店ではこの未着品勘定、そして支払手形勘定で記録されていくというところがポイントとなりますので、この辺りの確認ももう1度しておいて下さい。

そして先ほどからここにも見えていますが、委託販売における荷為替手形というものも実は出題がされています。おそらく荷為替手形のところで、何となく理解出来たけども良く分からないというのが本音だと思います。もしまだ荷為替手形がしっくり来ないという方は、ここで一旦ビデオを止めてもらって、荷為替手形をもう1度内容確認してもらった上で、続いての委託販売における荷為替手形に進んで下さい。

準備よろしいでしょうか。それでは続いての委託販売における荷為替手形を確認しておきましょう。こちらもですね先ほどと流れは一緒です。図で確認をしておくと、ここが売主、買主となっていますが、受託者、委託者に変わるだけです。商品を送って「売ってね」とお願いをしますよと。お願いをした後、代金が早く欲しいから荷為替を取組んで割引きしましょうと。こういったものが委託販売における荷為替手形です。

では例題の確認ですが、委託販売の為商品原価250,000円、売価600,000円を積送。その際に取引銀行で額面400,000円の荷為替を取組み、5,000円が割引かれたと。そして残りの金額は当座預金としましたと。では委託者側から確認をしていきますが、まず「商品を売ってね」という事で送りました。送った場合は仕入勘定から積送品勘定へ振替える。借方、積送品、貸方、仕入。金額は原価の250,000円です。そしてここですね、600,000円。販売価格が600,000円ですが、このうち400,000円について荷為替を取組んでいる。そして5,000円が差引かれて残りは当座預金としているという事なので400,000円のうち5,000円が手形売却損、残り395,000円が当座預金とされます。

で、問題になるのがここですよね。400,000円分、荷為替を取組みました。先ほどは売上が計上されていましたが、今回は売上なのかというと、実は売上ではないんですよね。まだ商品を積送したという事で送っただけ。委託販売というのは受託者が販売をして、報告を受けたら売上記録でしたよね。という事は、まだ売れていないのに代金をもらっている。つまり前受金になっていきます。まだ売れていない商品だけれども、先に代金が欲しいから荷為替を取組んで割引いていると。そして代金をもらっていますが、実際にはまだ販売されていないので前受金として記録をしておかなければいけない。最終ちゃんと売上が上がったんであれば売上計上がされ、この前受金が相殺されて終了となります。

では受託者側。受託者側ではこの400,000円に対して手形代金を支払う義務が発生します。なので貸方、支払手形400,000が記録されます。借方は、受託販売の特徴は受託販売勘定が必ず使われるというところでしたね。なのでこの手形代金400,000に関しては受託販売に係るものなんで借方、受託販売400,000円と記録されていきます。なお、これ以降については今まで通り確認してきた委託販売、受託販売の記帳となっていきますので、1番最初ですね、1番最初のここが変わってくるよというのが委託販売における荷為替手形になっていきます。復習をしてみて下さい。

以上で特殊商品売買、プラスアルファとして荷為替手形も確認しました。これで終了となっていきます。過去の出題を見ていくと、第1問の仕訳の中で大体、特殊商品売買、今まで確認してきたものの中から1題は出題されてきます。どれが出題されるのかというのはその回によって変わりますが、特殊商品売買というくくりでいくと1問は出題されてきますので、どれが出てきても大丈夫なように必ず特殊商品売買の確認、そして練習問題、過去問しっかりとやっておいて下さい。

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