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簿記2級無料講座 予定消費単価

予定消費単価による材料費の処理。これは何度も紹介してる材料の図ですが、月初、当月、消費、月末。いくら残っていて、いくら買って、いくら使って、いくら残っているのか、こういったものを1つ1つ計算をして仕掛品へ、製造間接費へ分けて、と計算をしていくと非常に時間がかかると。じゃ、何とか早目にここを計算出来ないかと言った時に、工業簿記では消費数量に対して予定の消費単価を使って、どれだけ使ったのか予定でも構わないから計算しちゃおうと。それを元に仕掛品、製造間接費へ振替えていこうと。まだ実際この辺りはちゃんと計算出来ていなかったとしても、まず単価ですね、この単価だけでも予定を立てて計算しちゃおうと。そうする事で後々の計算がスムーズに進むというのがあります。

ではこの場合どのような処理になるのか、直接材料として材料10枚消費した。予定消費単価は1枚当たり220円であると。これですね。予定消費単価は220円。この辺り注意をして下さい。仕訳としては材料を使ったという事で貸方、材料、借方、直接材料なので仕掛品へ。金額は10枚×220円、2,200円で記録と。「あれっ」と「今までと同じじゃないか」と「今までと一緒やないか」と思う方いるかもしれません。確かに仕訳自体は一緒、計算の仕方も掛け算するだけなので同じです。ただ違うのがここなんですね。今までは予定の金額を使っていました。でも実際の単価というのは後で計算されてくる。では、実際の金額があるにも関わらず予定の金額のまま計算を進めていっていいのかってなると、やはり実際の金額に修正をしなければいけません。そこでもう1行処理が必要となっていきます。イメージとしてはこうです。10枚×予定の220円で2,200円の金額を計算しました。けれども後で実際の金額を計算したら10枚×240円でした。2,400円そうするとここでズレが生じます。金額に直すと200円になりますが、この200円分のズレを記録として残しておこうと。ちなみにこのズレの事を差異と言います。差異。で、科目としては材料消費価格差異、材料消費価格差異と言っていきます。

では仕訳の確認をしておきましょう。先ほどの仕訳と合わせてみると、予定は2,200円でした。予定は2,200円。けれども実際の金額は2,400円。では材料を実際に使ったのは2,400円だった訳なので、材料200円足りないじゃないかと。貸方、材料200円、ここで合わせて2,400円になります。ただ、ここ200円は予定がズレていたという事で、そのズレを材料消費価格差異として記録しておこうと。200円となっていきます。このようにしてひとまず予定で計算しておく、先に利益を計算しておくという事が出来ます。ただ、後々ですね、実際の金額が分かれば、実際の金額に修正をしなきゃいけないよという事で、修正をする為に材料消費価格差異という勘定でいったん記録をしておいて、材料だけは適切な金額に直しておこく。このような事が、工業簿記ではこれから随時出て来ますので、まず材料のところでこういったものがあるんだという事を押さえておいて下さい。

ちなみに材料消費価格差異200円とありますが、これをですね借方差異とか不利差異と表現する事もあります。これは勘定科目ではなく、そういう風に呼ぶという事があるんだという意味です。どういう事かと言うと材料消費価格差異、これは右側の貸方に出てくるケースもあります。今回はたまたま左の借方側に出てきていますが、場合によっては右側の貸方に出てくるケースもあります。じゃあ借方に出たのか貸方に出たのか区別を付ける為に借方差異、もしくは不利差異と表現する事があります。なぜ不利差異なのか、これは簡単です。予定してたのが2,200円、でも実際は2,400円。予定よりも実際の金額が大きいとなったら会社としては有利ですか不利ですかと。予定よりも多くコストがかかっているという事は会社にとってはマイナスですよね。マイナスという事で不利、だから不利差異。そのように言われていきます。

逆に貸方差異っていうのはどんな時なのかと言うと、同じように先ほどの勘定で見ていくと、10枚×220円で2,200円という予定でした。実際の単価を計算したら200円で済んだ。という事は2,000円でよかったと。この場合、同じズレではありますが、200円少なく済んだという事ですよね。これも同じように材料消費価格差異と言っていきます。ただ仕訳としては先ほど見てもらった仕訳と真逆の仕訳、左の借方に材料200円、右側の貸方に材料消費価格差異と仕訳がされるという事で、この場合は貸方差異もしくは有利差異と表現される事もあります。予定よりも少なく済んだ、コストが少なく済んだ、会社にとってはプラス、有利に働いているという事で有利差異と言っていきます。で、今後ですね、材料消費価格差異を計算しなさいという問題が出てくる。そのような問題が出てきた場合において、この材料消費価格差異は借方差異ですか、貸方差異ですか、もしくは有利差異ですか、不利差異ですか、このように問題として問われる事があります。その時に皆さん自身、借方差異、貸方差異どちらになるのか、はたまた有利差異、不利差異どちらになるのかという事をきっちりと把握出来るようにしておいて下さい。

で、工業簿記をやっていくとよく「計算だけ出来たらいいんでしょ」と思われがちになりますが、2級工業簿記においては仕訳、勘定転記プラス計算も必要というのが大前提となります。特に材料として細かい論点の仕訳、勘定の流れ、そして計算というものを今見ていきましたが、過去の出題例として、今見てもらった内容ってのが出題されるという事もあります。基本の論点だと言って手を抜く事が無いように、過去の出題例などを見ながらぜひ解答をしていただければと思います。

例題を使って具体的な計算。次の資料により、材料の月初棚卸高、予定消費高、そして材料消費価格差異、棚卸減耗費を求めなさい。材料の項目の全てが含まれている問題となりますのでこれがしっかりと解答出来るようにして下さい。この材料の予定消費価格は472円、消費価格は総平均法により算出している。まず、こちらですね。予定消費価格、1個当たりいくらなのか、そして単価の計算方法、これが総平均法で行なわれてるというところをまず確認して下さい。続いて材料の詳細ですね。月初1,300個、続いて買入れた材料、仕入になりますが、こちらは3,000個と2,400個、そして当月払出数量5,100個、これは今月5,100個使ったよというのを表しています。そして月末実地棚卸数量が1,590個、これは倉庫に残っている個数を表しています。

それでは具体的にどのような計算をしていくのか、先ほど箱の図で材料消費価格差異というものを計算していきましたが、それと同じような箱の図を自分で描けるようにしておく必要があります。なので一緒に解説を見ながらで結構ですので箱の図を描いて計算をしてみて下さい。

ではここにですね、数量と単価を書き加えていきます。まず月初1,300個×480円、続いて当月買入3,000個×464円、2,400個×500円、で、続いて当月消費、つまりどれだけ使ったのかというのは払出数量になっていきます。これが5,100個。ただですね材料元帳の記帳の所を見てもらうと、5,100個の右隣に単価464円とありますが、この数値を使うのではなく、問題文にあった予定消費価格472円、予定消費価格の472円。こちらの単価を使って計算をしてあげて下さい。では月末何個残るのか、これは借方と貸方の個数の差額を取ってあげてください。1,300+3,000+2,400個、トータル6,700個ありますよと。そのうち5,100個使ったので残りは1,600個ですよと。よろしいでしょうか。ではここからですね、まず当月消費、予定の金額はいくらになるのか計算をしておいて下さい。2,047,200円となります。ここまで計算出来ればこちらの解答ですね、月初棚卸高、予定消費高。この1番と2番の計算は完了しております。月初棚卸高そして予定消費高が各金額となります。月初は624,000円、予定消費高が2,047,200円。

続いて3番、4番の材料消費価格差異、棚卸減耗費。こちらの算定となります。で、今回単価を見てもらうと分かると思いますが、1個1個の単価その都度変わってますよね。月初は480、当月買入れたものとして3,000個は464円、2,400個は500円と。単価の違うものについては総平均法で計算をするという事でしたので、平均単価を求めなければいけません。では実際の単価、平均単価はいくらだったのか。こちらに戻っての計算になりますが、月初と当月の買入を合計して、平均単価を求めてあげて下さい。月初624,000円、当月の買入139,200円と120,000円。月初624,000円、当月の買入1個目が139,200円、そして2つ目として120,000円。これを足してもらって個数で割ってあげると、そうすると1個あたり480円、平均単価が算定出来るかと思います。つまりこの480円っていうのが実際の消費単価となります。実際の消費単価。では、ここですね。今予定の消費高を求めています。で、実際の消費単価が480円でしたので実際の消費高、合計いくらになるのかというのを計算しておきましょう。実際の消費高は5,100個×480円、2,448,000円。という事は予定と実際見比べて、実際の方が金額大きい。で、その差額、これが差異となりますので金額を計算すると40,800円。これが材料消費価格差異となります。これが③番の答えとなります。

では最後に月末棚卸高ですね。こちら確認をしていただくと、1,600個。けれども問題の資料で月末実地棚卸数量が1,590個とありました。つまり帳簿上は1,600個なんですが、実際の数量は倉庫に確認して実際の数量を見ると、1,590個でした。つまり10個無くなっていると。1,600個から1,590個という事なので10個減少している。10個×実際の消費単価480円、これが4番目の棚卸減耗費となります。10個×480円、これが棚卸減耗費となっていきます。材料消費価格差異は40,800円、棚卸減耗費は10個×480円なので4,800円。ちなみに材料消費価格差異40,800円は、これ借方差異か貸方差異、どちらになるか。大丈夫でしょうか。1個前の内容で予定と実際を見比べて、実際の方が大きければ借方差異、実際の方が少なければ貸方差異というお話をしております。もう1度その辺りを思い出しておいて下さい。今回は予定よりも実際の方が大きい。まあ実際の金額が40,800円多かったので借方差異、もしくは不利差異と呼ばれていきます。ではこの辺り、しつこいようですが試験に問われてくるところにもなります。ただ40,800円の計算だけじゃなくて、その後に借方差異とか貸方差異。もしくは不利差異とか有利差異。こういうのを答えなさいというのが併せて出題される事が多いです。なのでこの辺りも含めて確認をしておいて下さい。

少しだけ補足になりますが、今こちら計算してもらっています。材料消費価格差異、借方差異、貸方差異、不利差異、有利差異。どちらになるのかっていうのが少しイメージしづらいという人も多いと思いますので、簡単に出来る方法を補足としてご紹介しておきます。それはこれですね。予定引く実際がプラスになるのかマイナスになるのかという事だけを見て判断してもらう。もしプラスであれば貸方差異、つまり有利差異。マイナスであれば借方差異、つまり不利差異となっていきます。予定から実際を引き算してプラスという事は予定の方が大きい。なのでプラス、有利。実際の方が大きい場合は予定の方が小さい。でマイナス、借方、よって不利差異。まあここのプラスが有利、マイナスが不利と単純にそういう風に覚えてもらっても構いません。ただし、予定引く実際という順番を必ず間違えないようにして下さい。

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