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簿記2級無料講座 総合原価計算の基礎

これから見ていく内容は、総合原価計算というところになります。総合原価計算とは一体何なのかということなんですが、個別原価計算を少し思い出してもらうとイメージしやすくなりますが、個別原価計算とはオーダーメイドでどれだけの原価がかかったのか、それを製品ごとに1個1個原価計算をしていこうというのが個別原価計算でした。一方、総合原価計算というのは大量生産している所に使われる計算です。コンビニとかに行ってもらうと、ボールペンとかですね、皆さんが簿記で使っている電卓、そういったものも販売されていますが、全て同じ形で同じデザインで何百個、何千個と、多いときでは何万個という単位で製造、販売されています。そうなってくると、1つの電卓を作るのにいくらかかったっていうのをすべて計算していくとどうでしょう。個別原価計算みたいに1個1個って計算していくと非常に大変ですよね。ですので大量生産をしている場合には、これからやっていく総合原価計算というものを使って一気に計算してしまおうという方法があります。これからはその内容について細かく見ていこうというところになっていきます。もうおなじみとなっていると思いますが、工業簿記の一連の流れ、復習としてまた書いてみて下さい。

はい、よろしいでしょうか。材料費、労務費、経費、直接、間接に分けて仕掛品、製造間接費へ振替える。そして製造間接費を各仕掛品へ配賦。仕掛品の中で完成したものを製品勘定へ振替えていく。このような流れで工業簿記は行われるんだという話をずっとしています。で、今から見ていく総合原価計算というものですが、この流れでいくとどの所を重点的に見ていくのか。それがこの仕掛品になってきます。仕掛品は直接材料費、労務費、経費、後は製造間接費から該当するものが配賦されてきています。個別原価計算の場合だと製造指図書というものを使って製品1個1個の金額っていうものを計算していきました。けれども、先ほども言ったように総合原価計算というのは大量生産をしている場合、計算を簡単にする為にまとめて一気に計算しちゃおうというものです。ですから例えば作る個数が1,000個だったとしましょう。同じ製品を1,000個作る。そのうち600個は完成しました。400個は未完成でした。では完成した600個分の原価はいくらになるのか。未完成の400個の原価はいくらになるのか。かかった原価を基に、完成品と未完成品に分けるという作業、1,000分の600、1,000分の400という事で計算していこうっていうのが、この総合原価計算になっていきます。ちなみに総合原価計算という論点は過去の出題として非常に出題頻度の高いものになっていきます。ただ計算自体はそんなに難しくありませんので、得意分野にしていただくと高得点が狙える論点でもありますので、基本からぜひしっかりと確認をしておいて下さい。

では総合原価計算において重要なポイントを1つ確認しておきましょう。材料費、労務費、経費。それぞれ直接、間接とに分かれています。ただ総合原価計算の場合は計算を簡略化する為に、このような分け方をもっと簡単にしちゃおうと。今6つに分かれていますが、この6つを単純に2つだけにしちゃおうと。その上で計算を進めていこうというのが総合原価計算の特徴です。じゃどれとどれに分けるのかという事ですが、直接材料費とそれ以外、に分けられます。ちなみに直接材料費を材料費、そしてそれ以外を加工費と言っていきます。直接材料費を材料費、それ以外を加工費として計算を進めていきます。この2つの違い、一体何なのか、材料費と加工費の大きな違い。それは製造過程としてタイムテーブルを今ここに載せていますが、まだ加工進捗度としてスタートしていない時点を0%、そして加工が進むにつれてパーセンテージが上がっていき、最終100%で完成。このようなタイムテーブルで考えましょう。で、材料費。こちらについては製造を始める最初の段階で投入がされて、後は材料費ってのはずっと固定的に変わらず同じ金額だよと。つまり加工の進捗度が増えても変わらない金額っていうのが材料費になってきます。材料費は加工の進捗度に関係なく金額は変わらない。1番最初に100,000円かかったんであれば、材料費はどれだけ進んでも100,000円のまま。それに引き換え加工費はこの加工進捗度が増えれば増えるほど、どんどん原価は上がっていきます。つまり変動するわけですね。加工費は進捗度に応じて金額が変わっていきます。この違いが材料費と加工費になっていきます。進捗度に応じて原価が増えるのか、変わらないのか、その違いが加工費と材料費の違いになっていきます。ここまで大丈夫でしょうか。

では先ほどの箱の図で個数の話を少し出しましたが、元々例えばですね1,000個作ろうと予定していました。1,000個作るぞという予定を立てていました。ただ実際に完成した、100%までいったのが600個だったと。実際に完成したのが600個。じゃ残り400個はどこに行ったのかというと、まだ未完成という状態です。400個は未完成。ここで何が言いたいのかというと、材料費については1,000個を作る予定で、1,000個分の材料を投入しました。そしたらその1,000個分の材料費っていうのは変わらず一定ですので単純に1,000分の400個と1,000分の600個と分けてもらうと、特に何ら問題はありません。けれども加工費については問題が生じるんですね。加工費はその進捗度に応じて費用が、原価が変わっていきます。ですからトータルで見た時に1,000個分にかかる加工費かと言われるとそうではないんですね。まだ中途半端に未完成のものが含まれてしまっているので、単純に1,000分の400、1,000分の600としてしまうと正しい加工費の計算が出来なくなってしまいます。そのような問題が生じてくるっていうのが加工費にありますので、加工費を計算する時にはある計算をする必要があります。その計算というのは何かというと、この進捗度が重要なポイントになります。例えば今400個未完成ですが、50%までは完成していると。という事はこの未完成400個とありますが、その400個のうち50%の進捗は進んでいる。じゃあ、この50%を何らかの形で考慮に入れてあげれば加工費の計算、助かるんじゃないかという事でこんな事をします。400×50%をして、200個の換算量というものを求めます。そうする事で予定は1,000個作る予定だったけれども600個は完成し、未完成が400個ある。ただ、50%まで完成しているのでその50%を考慮に入れた200個までが完成した。つまり合計800個で計算をしようと。なので800分の600完成、800分の200が未完成。このようにして、加工進捗度に応じて金額が変わる加工費については換算量という進捗度を加味した数値を使って按分計算をしていこう、というのが総合原価計算の大きな特徴となっていきます。少し難しいように思うかもしれませんが、計算自体は掛け算、割り算、足し算、引き算だけの簡単な問題ですので、ポイントはここだけ、加工費は進捗度を加味して換算量で計算しましょう。これで正しい数値が出せますよという事を覚えてもらったら結構です。

では例題を使って計算を見ておきましょう。次の総合原価計算表を完成させなさい。1番、月初に3,200個作り始めた。2番としては月末仕掛品は400、加工進捗度は50%である。3番、原料はすべて製造着手の時に投入されている。つまり1番最初に原料は投入されているよと。ちなみに原料っていうのは先ほど言った材料費の事を指していきます。で、総合原価計算表というものがありますが、ここ見てもらうと材料費と加工費に分けられている。では合計を一応出しておきましょう。960,000+1,140,000、2,100,000円。で、これを未完成のものと完成のものとに分けていこうねというのが総合原価計算です。では実際に計算をしていきますが、この時にやはり箱の図を使って計算をしていきます。この箱の図っていうのは仕掛品を意味していきますので、まずここですね。当月、3,200個作り始めました。当月3,200個。そして資料の2番見て欲しいんですが、400個が未完成である。月末になって未完成が400個あります。では完成は個数何個になるでしょう。3,200個作る予定でした。けれども400個が未完成という事なので、完成してるのは2,800個です。まずこの数量、個数について確認をしておきましょう。で、続いて先ほど加工費を計算する際には、換算量を考えなければいけないと言いました。つまり加工進捗度を加味した数量に修正をしなければいけません。その加工進捗度を加味した換算量は分かりやすく括弧で書いておきましょう。で、関わってくるのは主にこの月末未完成、ここになってきます。はい、資料の2番、月末仕掛品数量は400、この後ですね、加工進捗度50%にチェックを入れて下さい。つまり400個分は50%までしか完成していないよという事です。では換算量としては400個×50%で200個。完成品については100%なので2,800個×100%、2,800個、ここは変わりありません。で、後は当月、何個作る予定だったのかっていうのは換算量で考えると、2,800個と200個合わせた3,000個になります。月末が金額変わる事で、当月の作り初めってのが変わってきますのでここぜひ注意をしておいて下さい。で、後は材料費と加工費の数値、960,000円、1,140,000円ですので、材料費960,000、加工費1,140,000円。後はこれを完成品と未完成に分けるだけです。では材料費、960,000円これを3,200個分の2,800個。月末未完成については3,200個分の400個となります。同じく加工費、1,140,000円ですが、これは3,000個分の2,800、1,140,000円。未完成については3,000個分の200個となります。では数値、金額の確認をしてみて下さい。

よろしいでしょうか。材料費については完成品が840,000円、月末の未完成が120,000円、加工費は完成が1,064,000円、月末の未完成が76,000円となります。このように按分計算をしてしまって、後はそれをそのまま総合原価計算表に移す。月末仕掛品、材料費は120,000円、加工費が76,000円、合計196,000円。で、完成品が材料840,000円、加工費が1,064,000円、合計1,904,000円となります。で、最後ですね、製品単価とありますが、この単価というのはこの完成品の1個あたりの単価を言います。完成品の1個あたりの単価。なので840,000円÷2,800個、1個あたり300円。同じく1,064,000円÷2,800個で380円。では2つ足した合計で680円となります。これが総合原価計算の基本的な方法、計算方法となっていきます。

では続いて内容を進めていきますが、今の問題に関しては、月初は無かったんですよね。月末があれば、翌月を考えて欲しいんですが、この月末は翌月分として繰越されていき、月初になります。そしてまた当月、完成、月末と毎月毎月継続的に製造していれば、月初、月末っていうのが関わってきます。ではもし月初があった場合。これは単価が変わってきますので計算がややこしくなるんですが、その計算方法としては材料のところでやりました先入先出法、平均法、これが必要となってきます。では月初のある場合、その先入先出法、平均法、どのような計算が必要になってくるのか、こちらを例題を使って見ていきましょう。

次の資料に基づき、先入先出法、平均法によって当月の完成品総合原価と月末仕掛品原価を計算しなさい。念のため先入先出法、平均法にチェックを入れておきましょう。ではデータの確認をして下さい。当月の生産データ、月初500個、当月投入が1,900個、合計2,400個。つまり2,400作る予定だよと。ただこの500個については前月から繰越されてきている。で、前月の間に50%までは完成している。なので残り50%をまた作っていかなければいけないという状態。当月投入については1,900個。これは今月から作り始めるという個数です。そして月末仕掛品が400個。この400っていうのはまだ未完成の個数。50%までは完成している。そして完成品が2,000個となっています。合計から月末を引いた残りって事ですよね。で、カッコの中は加工進捗度を示している。ここは大丈夫ですね。そして材料、これは全て始点で投入している。つまり作り始めた時に材料は全て投入しているよという事を表しています。で、実際どれだけ金額かかっているのかというところで、材料費、加工費、合計っていうのが載ってます。月初、当月、投入。そしてそれぞれの金額を算定しなさいという事で、先入先出法の場合に完成品総合原価、月末仕掛品原価、平均法の場合の完成品総合原価、月末仕掛品原価、それぞれを算定しましょうという問題です。

それでは先ほどと同じように箱の図を使ってそれぞれの計算を確認しておきましょう。まずは先入先出法、問題資料の(1)番の生産データ、まずこちらを入れておきましょう。月初、当月、月末、そして完成。月初は500個、当月は1,900個、そして月末は400個、完成は2,000個となります。で、これですね、借方と貸方、右側と左側がちゃんと合計一致してるかどうか確認しておいて下さい。500個、1,900で2,400個、大丈夫ですね。そして続いて、月初が増えたからといってやる事は変わりありません。何かというと、換算量の計算。進捗度を加味した数量に直しましょうという事です。月初はこの500個に対しての50%となりますので、500個×50%で250個。当月は後で計算をします。月末、400個の50%なので200個。完成品は2,000個の100%なので2,000個。で、当月以外を全て確認をしたら差額で当月分、2,000個+200個-250個、1,950個。

続いて原価データを入れていきましょう。月初、材料が108,800円、加工費が48,900円、当月製造費用、材料が395,200円、加工費が347,100円。後はこれを完成品と未完成品に分けるという作業をしていきます。今回は先入先出法という方法でした。先入先出法の特徴は上から順番に計算がされていく。という事はこの月末仕掛品、月末の未完成品はどちらから出てくるのかというと、もちろん当月分から計算がされてくる。当月分から月末仕掛品が計算されていきますよと。ですから月末仕掛品、材料費については395,200円×1,900個分の400個。この1,900個のうち400個が未完成。加工費も同様に347,100円とありますが、1,950個のうち200個が未完成。このようにして月末の金額を求めてあげて下さい。83,200円、加工費35,600円となります。では完成品は、これは差額で求めて下さい。月初+当月投入-月末、これが完成品の材料費となります。加工費も同様、月初+当月投入-月末、では先入先出法の場合、完成品総合原価は420,800円+360,400円合わせて781,200円。月末仕掛品は83,200円+35,600円、118,800円となります。

続いて平均法を見ておきましょう。平均法。基本的なデータは一緒ですので、先ほどの数値をそのまま入れて下さい。平均法の場合は非常に単純で、月初と当月、この合計から平均単価を出すだけです。この合計から平均単価を出す。もうこれだけです。平均法の特徴となってきます。注意点としては、材料費と加工費をちゃんと分けて計算してあげて下さいというところだけです。では、月初、当月投入、これを個数で割ってあげるだけです。1個あたり210円、加工費、月初、当月投入これを個数で割って下さい。で、後はこの単価さえ出せれば、材料費は210円、加工費は180円の単価を完成品数量、月末仕掛品数量にそれぞれ掛け算してあげて下さい。平均法の完成品総合原価は780,000円、月末仕掛品は120,000円となります。で、まとめとして確認をして欲しいんですが、先入先出法は当月投入からまず月末仕掛品を出すというのがポイントです。先入先出法は当月投入量から月末仕掛品を出す。で、後は引き算で求めるというのがポイント。平均法の場合はいったん全ての合計をして、平均単価を求めます。これさえ出来れば後は掛け算するだけとなりますのでこちら確認をしておいて下さい。ちなみにこの総合原価計算の事を、単純総合原価計算と言っていきます。単純総合原価計算。過去の出題でも何度かこの単純総合原価計算というのは出ています。非常にシンプルで、1番オーソドックス、簡単な問題です。なので必ず解答出来るように復習をしておいて下さい。

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