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簿記2級無料講座 総合原価計算における仕損・減損

これからは総合原価計算の中でも少し応用編と言いますか、ちょっとだけ難易度が上がるところになります。ただ基本的な総合原価計算、総合原価計算の計算方法、こういったところは変わりありませんので、追加で今から見ていく内容が試験でも出題されるというくらいの置付けで確認をしていただければと思います。では内容を見ていきましょう。総合原価計算における仕損、減損ですね、仕損と減損について見ていきます。ではこの仕損、減損って一体何なのかというところをまず簡単に説明をしておくと、仕損というのは失敗した、ある意味不良品になってしまったというのが仕損です。仕損というのは不良品。そして続いて減損、これは無くなってしまったという事です。作ってる途中で無くなってしまう。仕損については失敗をしたという事で不良品。こちらはイメージ出来ると思います。例えば服とかカバンなんかを作っていた場合、糸が変な所にいってしまって失敗したとかですね、後生地も少し破けてしまったとかそういった場合は不良品という事になってしまいますが、じゃあ減損は?途中で無くなるっていう事がイメージしづらいと思いますが、普通に液体を使っていて蒸発してしまうとか、こぼしてしまう。そうなってしまうと無くなってしまいますよね。そのような場合には減損と言って処理をしていきます。

ではこの仕損や減損、2つにそれぞれ分かれていますが、どのように分かれていくのかというと、これは正常仕損と異常仕損に分かれていきます。減損も同じように正常減損、異常減損とに分かれていきます。じゃ一体どういう意味かと言いますと、この正常、異常の違いというのは管理出来るかどうかというところにあります。どういう事かというと、ちゃんと管理していれば防げたものと、ちゃんと管理していても防ぎようが無いものとに分かれていきます。ちゃんと管理してても必ず数%は失敗してしまうとか、数%は無くなってしまう、そういった場合正常と呼んでいきます。そうではなく管理不足、ちゃんと管理していれば失敗しなかった、ちゃんと管理していれば無くならなかった。従業員の不注意で不良品が出てしまった、無くなってしまったという場合に異常と言っていきます。ちなみに検定試験において特に2級においてはほぼ正常仕損、正常減損が出題されます。1級まで行くと異常仕損、異常減損っていうのが出題されていきますが、2級までであれば正常仕損、正常減損で十分です。じゃあ一体どういった処理がされていくのか、総合原価計算で箱の図を描いて計算をしていきましたが、その時にこの仕損や減損が出てくれば何をしなければいけないのか、ここでは結論だけ先に書いておきます。正常仕損、正常減損どちらにしても完成品や月末仕掛品にプラスします。完成品や月末仕掛品にプラスしていくと、これが具体的な処理になっていきます。イメージとしてはどんなのかというところですが、少しタイムテーブルを使って確認をしていきましょう。このタイムテーブルは加工進捗度を表しています。まず0%、そして100%。製造を開始してもちろん100%までいけば完成します。で、ちょうど真ん中に50%としておきますが、ここで月末仕掛品がある。今回月末仕掛品は50%まで加工が進んでいる。このような状態だったとしましょう。では先ほど仕損や減損、具体的な処理としては最終的に完成品や月末仕掛品に足していくという話をしましたが、例えばここですね、100%、実際に全て作業が終わってから仕損や減損が出てきたらどうなるでしょうという話で考えて下さい。実際に完成してからですね、この100%になってから仕損や減損が発生する、まあこんなケースなんかもあります。こうなった場合にはこの仕損や減損の金額いくらかっていうのはまた問題文の資料に載ってきますが全て完成品に足していきます。仕損や減損の金額全て完成品に足していく。もっと言うとこの月末仕掛品よりも後ですよね。月末仕掛品の進捗度よりも後のタイミングで仕損や減損が出てくれば全て完成品に負担させる、つまり足してあげるという事をしていきます。工業簿記ではそれを負担という表現をしていきますが、単純に足してあげるという事で確認をして下さい。という事は同じように考えてもらうと進捗度0%、そして100%。加工が進んでいき、完成しました。月末仕掛品は50%まで進んでいる。そして40%のタイミングで、ここで仕損や減損が出てしまった。今回は月末仕掛品の進捗度よりも前のタイミングですよね。この前のタイミングで仕損や減損が出てきてしまった場合、こうなってくると月末仕掛品や完成品、その後仕損や減損が起こった後になってきてしまいますので、それぞれの金額は月末仕掛品、完成品にそれぞれ負担させていく。つまり足してあげる。この2つの処理があります。月末仕掛品よりも後のタイミングで仕損や減損が出てくれば完成品だけに足していく、完成品だけに足す。そうではなく月末仕掛品よりも前のタイミングで仕損や減損が発生すれば、月末仕掛品と完成品にそれぞれ分けて足していく。この2つの処理が存在しますのでポイントは1つだけ、どのタイミングかですよね。月末仕掛品よりも後なのか前なのかと、ここをぜひ問題文から読み取ってあげて下さい。

では例題を使ってこの辺り確認をしていきましょう。それでは問題文の確認をしていきます。次の資料に基づき以下の問いに答えなさい。1番、減損費を、ここチェック入れて下さい。完成品のみが負担。完成品のみが負担する方法による場合の完成品総合原価、月末仕掛品原価を計算しなさい。なお正常減損は、ここもチェック入れておいて下さい。正常減損は工程の終点で発生していると。100%のタイミングで減損が発生しているという事です。では続いて(2)番、減損を、ここもチェック入れて下さい。完成品と月末仕掛品の両者で負担、完成品と月末仕掛品の両者で負担する場合の完成品総合原価、単位原価、月末仕掛品原価を計算しなさい。なお正常減損は工程の始点で発生している。この工程の始点という所も確認しておいて下さい。正常減損は工程の始点で発生している。つまり0%のタイミングで発生しているという事になります。そして資料、生産データを確認して下さい。ここではじめて出てくる言葉があると思いますが、正常減損。15個無くなっているよという事です。なので195個から減損15個、月末仕掛品30個を引いた残りが完成していると。そして原価データとなっていきます。

それでは箱の図を描いてまず(1)番の完成品のみが負担するという場合を見ていきましょう。はい、月初、当月投入、完成、減損、月末。今までこの減損というのはありませんでしたが、ここ1つ付け加えてあげて下さい。それでは個数、月初はありませんので0個、もちろん換算量も0個となります。当月投入は195個。完成品は150個。減損が15個。月末仕掛品が30個となっていきます。ではそれぞれの換算量の確認をしていきますが、月末仕掛品は50%となっていきますので15個。減損は問題文見てもらうと工程の終点っていう事だったので100%。つまり15個×100%で減損も15個のまま、換算量は15個。完成品は150個となります。では当月投入の換算量は180個となります。減損が入ってるだけですので基本的な計算の流れは同じです。後は原価データをそれぞれ集計していきましょう。はい、月初無視してもらって大丈夫ですのでまあ当月投入だけ材料と加工費を見ておきましょう。で、後はこの195個、換算量180個をそれぞれ分けていくという事なので、1個あたりの単価を出してあげて下さい。46,800÷195個で1個あたり240円。で、加工費も同じように39,600円÷180個、220円となります。後はそれぞれを材料と加工費に分けて掛け算してあげて下さい。これでほぼ計算は終了となります。後はどうするのかという話ですが、問題文にもあったようにこの減損費ですよね、材料から出てきた減損費、加工から出てきた減損費。これらを完成品に負担させるという事なので出て来た結果をそのまま足し算してあげて下さいで、月末仕掛品はそのまま。完成品のみにそれぞれを足し算してあげる。これだけで終了となります。よって完成品のみに負担させる場合、完成品総合原価は全て足して75,900円となります。そして単位原価、こちらについては注意して欲しいんですが、完成品は150個ですよね、150個なので75,900円÷完成品の150個で単価を求めて下さい。間違っても減損を足した165個ではありませんので、あくまでも完成品の1個あたりの原価を出しますので150個で割り算してあげる。ここだけは間違えないで下さい。あと月末仕掛品はそれぞれ材料費と加工費、足してあげて下さい。10,500となります。

では続いて両者に負担する場合を見ておきましょう。それでは確認ですが、ここですね。減損のところちょっと空白にしています。何故かというと減損の発生したタイミング、皆さんに確認してもらいたいと思ってるんですね。それは問題文に書かれている工程の始点という事ですよね。なので進捗度は0%。という事はここも個数としては0個になってしまいます。で、後は換算量を求めていきますので、165個となっていきます。で、数量、金額ですね。原価データですが、このようになっていきます。ではここからが、先ほどの完成品のみが負担する場合とは違ってくるわけですよね。両者に負担するという事です。両者に負担する。つまりこの減損、いくら発生するのかというのを計算したら、完成品と月末仕掛品にそれぞれを分けていこうという話ですね。ただ、全てを計算して、それぞれの個数に按分をするってなると、これ実は2度手間なんですよね。いったん全ての金額を出しました。出した金額を今度は完成品と月末仕掛品に分けていこう。なんて計算をすると非常に手間がかかります。じゃあどうすればいいのかというと、この減損の15個を無視してあげる。最初から無かったものと考えて計算してしまった方が速いんじゃないかと。なので当月投入は180個と考えて計算する。で、換算量については最初から0個なので0個がなくなっても変化なし。こうする事で1個あたりの単価が変わってきますよね。1個あたりの単価が減損を加味した単価に変わってくるため、自動的に分けられるという事からこのような計算をしていきます。では1個当たりの単価、求めていきましょう。260円。加工費が240円となります。では先ほどの(1)番の完成品のみが負担する場合と、これですね、完成品のみが負担する場合と見比べてみてどうでしょう。単価が明らかに変わってますよね。という事でここで消しちゃうという事は、単価を修正する、減損費を加味した単価に自動的に修正され、後はそれぞれを計算してあげるともう答えになっちゃうと。はい、よろしいでしょうか。それではそれぞれの答えですが、完成品総合原価は75,000円、単位原価は75,000円÷150個なので1個あたり500円となります。そして月末仕掛品は11,400円。先ほどと比較しても一目瞭然ですね。先ほどは完成品のみにだけ減損を足したと。ただ今回は完成品にも月末仕掛品にも両方に減損を足しているというところから、金額が少し変わってくるというところも合わせて確認をしてみて下さい。仕損、減損。先ほどは例題として減損しか見ていませんでしたが、仕損が出てきても基本的に同じ処理となっていきます。で、ここ最近、総合原価計算が出てきた時にやはりこの仕損や減損というのが出題されてます。なので当たり前のように出来なければ得点に結び付かないというところになってきますので、ぜひ過去の出題例なども確認してみて対策を取っておいて下さい。それでは引き続き総合原価計算、残り1つの項目を見ていきたいと思います。

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